ゆき化粧・秋野菜・星月まふゆの日記

小説が好きな星月まふゆとイラストを描く秋野菜と暇なゆき化粧の1人3役ブログです。

『君は月夜に光り輝く』星月まふゆの所感

こんにちは、星月まふゆです。

 

本日は第23回電撃小説大賞の大賞受賞作品である『君は月夜に光り輝く』を読ませていただきました。前から気になっていた作品ではありますが、最近は読書をする時間が再び確保できつつあるので思い切って読書済みにさせていただきました。

 

物語はある意味王道な展開なのですが、随所に見られるキャラクターの考え方というのは私好みのものも見受けられ、楽しんで読み進めることができました。それでは私なりに感じたことを書かせていただきたいと思います。よろしくお願いします。

 

※以下、配慮はしていますが、あくまで感想なのでネタバレを気にされる方は自己判断でお進みください。

 

 

 

 

君は月夜に光り輝くとはどういうお話なのか

 

 

 

大切な人の死から、どこかなげやりに生きてる僕。高校生になった僕のクラスには、「発光病」で入院したままの少女がいた。月の光を浴びると体が淡く光ることからそう呼ばれ、死期が近づくとその光は強くなるらしい。彼女の名前は、渡良瀬まみず。

 

 余命わずかな彼女に、死ぬまでにしたいことがあると知り「それ、僕に手伝わせてくれないかな?」「本当に?」この約束から、止まっていた僕の時間がふたたび動きはじめた――。

 読む人みんなが涙――この圧倒的感動に、山口幸三郎綾崎隼、蒼井ブルー、loundrawも大絶賛! 今を生きるすべての人に届けたい、最高のラブストーリー。

 

 

君は月夜に光り輝く」というタイトルはこのあらすじから察するに、発光病の少女のことなのでしょうね。「君」とつくことから、少女だけでなく主人公の「僕」からの視点も伺えます。

 

あらすじからして、とても私が好きそうなお話です。(笑)loundrawさんが関わっていると手にとる確率が高いのも薄々お気付きのことと思います。好みとは怖いものですね。

 

そして本編はこの「発光病」の少女、渡良瀬まみずが「僕」であるところの岡田卓也に「死ぬまでにしたいこと」を手伝わせる中でお互いの思惑を垣間見たり、互いのことを知り合って生きること、死ぬことと向き合っていくというものです。

 

ちなみに佐野徹夜さん本人のツイッター曰く、発光病という病気は作り物のようです。死期が近づくとその人の輝きが増すなんて美しい病気、不謹慎かもしれませんが、とても小説に栄えるロマンチックな設定ですね。

 

欲を言えば、本編でこの切なくも美しい設定をもう少し言及していただきたかったところではありますが、逆に言えばいくらでも邪推させていただける材料を投下していただいただけでも読み手としては楽しいものだと思います。

 

最初に申し上げた通り王道なストーリーではあるのですが、キャラクターの意外な個性に驚かされ、佐野徹夜氏の織りなす真剣な文章には時折心を刺されることもあり、飽きずに読み切ることのできた楽しい作品でした。

 

帯コメントや、特設ページに寄せられた書店員さんからのコメントにも頷けるものがあり、読んでみようと思える素晴らしい作品の一つであることには間違いなかったですね。

 

 

 

 

 

この物語は「遠さ」が楽しいお話という印象です

 

私がこの本を読んでいて思ったのは、岡田卓也と渡良瀬まみずの間にある言い表せない距離こそがこの物語が最後に収斂するための絶妙なスパイスだったのかな、ということです。「死ぬまでにしたいことリスト」「発光病による死へのカウントダウン」「どこか投げやりにいきている僕」

 

実は読んでいるうちに僕は「とある物語」を思い出していたのですが、この感覚は読み進めていくことで意識するようになった「遠さ」というキーワードのおかげで本作を別物として楽しむことができるようになりました。

 

とは言っても私のような未熟者の勘違いで拾ったワードなど別にキーワードでもなんでも無いのです。私の考え方は1つの意見として適当に流しておいて、まずはみなさんなりの解釈で物語を楽しんでくださいね。

 

 

 

 

 

本として読みやすく、気になったら十分読んでも良い1冊だと思います。

 

というわけで『君は月夜に光り輝く』という本を読ませていただきました。少し思うところもありますが、結果的に読んでよかった1冊となりました。特に後半の1部分、岡田卓也と渡良瀬まみずが死に直面した時の2人の感性は良いものでした。

 

この物語が本当に今を生きる人に届けたいラブストーリーである意味というものは、作者の佐野徹夜氏がどんな気持ちでこの作品を世に出したかというあとがきを読んでいただければより深く理解できると思います。

 

何かを無くして立ち止まりそうになった人、そうでなく純粋なラブストーリーを見たい人、誰でも受け入れてくれる作品になっていると思います。ぜひ、気になっている方はまず読んで見てくださいね。

 

それでは失礼しました。星月まふゆでした。